健康だより11月号のテーマは、【長時間労働と過労死・仕事のパフォーマンスの関係】です。
11月は「過労死等防止啓発月間」です。残業が続いて疲れがたまっている、何かと体調が悪く感じることが多くなってきた、といったことはありませんでしょうか?
長時間労働による様々な健康への影響について学んでいきましょう。
第1問 想像してみてください。週5日勤務・8時間労働(1時間休憩)・片道通勤1時間・残業時間5時間の場合、健康への悪影響が最も大きいライフスタイルの変化は次のうちどれでしょう?
- A 運動時間が減ってしまうこと
- B 趣味の時間が確保できなくなってしまうこと
- C 睡眠時間の確保が難しくなってしまうこと
<答え> C 様々な調査で長時間労働により、睡眠時間の確保が難しくなることが知られています。
第2問 長時間労働が続くことで発症リスクが高くなる疾患は次のうちどれでしょう?
- A がん
- B うつ病
- C 脳卒中・心筋梗塞・不整脈・心不全
<答え>C 1日の睡眠時間が5-6時間を下回る状態が続くと…
脳卒中(脳出血・脳梗塞)、心臓疾患(心筋梗塞・不整脈・心不全)、うつ病などの精神疾患の発症リスクが高まります。繁忙期でも睡眠時間を最低6時間は確保するような働き方が心身の健康を維持するために重要です。
第3問 1週間、7時間睡眠を続けた人と5時間睡眠を続けた人の作業処理速度を比較した結果、作業処理速度は何%差が出たでしょうか?
- A 0% (差はなかった)
- B 約1% (5時間睡眠の人の作業処理速度が1%低下した)
- C 約10% (5時間睡眠の人の作業処理速度が10%低下した)
- D 約50% (5時間睡眠の人の作業処理速度が50%低下した)
<答え>C 10%の差と聞くと、大した問題ではないようにも思います。しかし、単純計算にはなりますが、1日8時間(480分)で終わる作業を睡眠不足(5時間睡眠)の状態でやってしまうと、約50分余計にかかってしまうかもしれません。作業効率が落ちてしまうと、余計に残業時間が増えてしまう悪循環になってしまいます…
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