2025年、20周年を迎えた私たち桜十字グループは、次の10年に向け、これまで大切にしてきた「生きるを満たす。」という想いをさらに進化させ、新たなスローガンとして「WELL-BEING FRONTIER(ウェルビーイング・フロンティア)」を掲げました。
それに伴い、「WELL-BEING FRONTIER」としての歩みを記録し、私たちの取り組みをみなさまに知っていただくためのウェブページを、4月1日(火)、桜十字グループ公式サイト内に公開しました。
桜十字グループ公式サイト「WELL-BEING FRONTIER」ページ
【URL】 https://www.sakurajyuji.jp/well-being-frontier/
ウェブページ公開の背景
桜十字グループはこれまで20年にわたり、医療現場や患者さまと向き合いながら、人がより豊かに、より満たされた人生を送るためにできることを追求してきました。
その中で、医療によって身体機能を回復させるだけではなく、精神的・社会的なアプローチも“生きるを満たす”ために大切であるということを学びました。
たとえば、桜十字グループが総力を挙げて取り組んできた『口から食べるプロジェクト』。単に栄養を摂るだけでなく「口から食べる」ことが人としての喜びや満足感につながり、その結果として表情が輝くことを、私たちは数多くの現場で体験してきました。
また、退院後の患者さまへの調査によると、生活する中で何らかの”役割”を持つ方々は、そうでない方と比べてADL(日常生活動作)が30%も高いという事実が明らかになっています。この調査結果は、社会とのつながりや生きがいが、人の心身にとってどれほど大切かを示しています。
▼当院退院後の役割の有無調査結果
退院時、1か月後、3か月後の3気におけるBI(Barthel Index)を使用し、ADLの指標とした。
調査対象: 2017.04~2017.09の期間中に退院された方で調査協力が得られた73例(N)(回復期リハビリテーション病棟および地域包括ケア病棟を退院)
平均年齢: 80.38歳
退院時,1ヶ月後,3ヶ月後における2群間の比較では,役割を獲得している群が役割を獲得していない群に比してBIで有意に高い結果となった。
桜十字グループは、病気そのものではなく「人」に目を向けることを大切にしてきました。身体的なケアに加えて、精神的・社会的なサポートを充実させることで、人はもっと豊かに生きられる。これが、私たちが大切にしてきた想いです。そして、次の10年はこの想いを社会に広げていくことが私たちの使命だと考えています。
「WELL-BEING FRONTIER」として私たちが目指す未来
2025年、日本は本格的な超高齢社会を迎えています。そして、2060年には世界の半数が現在の日本と同じ超高齢社会に突入すると言われています。
これまで、医療の進化は急性期医療を中心に発展してきましたが、超高齢社会では急性期を超えた医療・介護・予防医療の役割がより重要になります。
そのようなこれからの時代、私たち桜十字グループは、高齢者医療・介護・予防医療を軸に培ってきた知見を社会に還元しながら、新しい時代に必要なエビデンスを構築し続け、「WELL-BEING FRONTIER」として、その最前線に立ち新たな未来を切り拓いていきましょう。
今後の展開について
新しく公開するウェブページでは、「ウェルビーイングって何?」を直感的に理解できるコンテンツを発信していきます。具体的には、以下のような内容をお届けする予定です。
- 「ウェルビーイング」の定義やその意義
- 有識者との対談記事
- 信頼性の高い研究や記事を厳選して紹介
- 桜十字スタッフへのインタビュー
- 桜十字グループが推進する具体的な取り組みの紹介(口から食べるプロジェクト・子どものウェルネスジム・睡眠ドック など)
これらを通じて「WELL-BEING FRONTIER」の理念をかたちにし、多くの方にウェルビーイングの大切さを伝えていきます。
私たちの新たな挑戦を、グループ一丸となって盛り上げていきましょう!
▼ 桜十字グループ公式サイト「WELL-BEING FRONTIER」ページ
【URL】 https://www.sakurajyuji.jp/well-being-frontier/
◎「WELL-BEING FRONTIER」のキービジュアル「WELL-BEEES(ウェルビーズ)」紹介記事は こちら >>>
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