2023年4月1日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに、「SAKURA JAPANESE ACADEMY」が誕生しました。一体どんなところなのか、海外事業部の小林さんと上村さんにインタビューしました!
▼スタッフ集合写真(左端:上村さん、右端:小林さん)
5階建ての学校で89名が勉強中
― Sakura Japanese Academyとはどんな学校なんですか?
小林さん:今年の4月に開校したばかりで、新築5階建ての学校です。現在、89名(想定定員80名)の生徒が5クラスに分かれて、日本語を勉強しています。6月からは、桜十字病院の吉村リーダーとホスピタの佐々木リーダーに講師として来ていただいて、介護で必要になる日本語や技術を学ぶ特別クラスも始まるんですよ。
― 日本語と介護を学べる学校なんですね。
上村さん:もうすでに、たくさんの海外人材が全国の桜十字で働いているんですけど、やっぱり「日本語が難しくてうまくコミュニケーションが取れない」「介護について学ぶ機会が少ないため不安がある」といった声も聞かれます。そういった経験から、桜十字に来る前から何かできないかと思い、今回学校を設立しました。
小林さん:自社で学校を運営することによって、コミュニケーションに特化した日本語クラスや、現場のスタッフによる生きた介護の授業、桜十字の文化についての授業などオリジナルのカリキュラムを作成することができるため、これから桜十字に入職するスタッフにも安心してもらえる環境になっています。
▼くまかい 荒木先生の介護実技事業
トラブルだらけの開校準備
― ミャンマーに学校を建てるのは大変ではなかったですか。
小林さん:はい、とても大変でしたね。日本とは国のルールから違うので、どうやって学校って建てるんだろうってところからのスタートでした(笑)情報もまだまだ集約されておらず、聞く場所によって内容が違うことも多々あってかなり翻弄されました。
上村さん:物品の購入も難航しましたよね。店先で「ありますよ~」と言われて安心していたのに、待っても待っても届かないとか。
▼椅子の到着が間に合わず、急遽白い椅子をレンタルしたとか。
― そんなことがあるんですね…。
小林さん:そんなことだらけでしたね。学校のイメージカラーに合わせて、濃いピンクの椅子を買ったはずが、届いたのは凄いあわいピンクの椅子だったり(笑)
― そんな大変な環境をどうやって乗り越えられたんですか。
上村さん:もちろん、大変なこともたくさん起きるんですけどミャンマーの方々って親切な方がとても多くて。それはあの店で買った方がいいとか、その工事はあそこでできるとか現地の方々に支えられてなんとかオープンすることができたと思っています。
☆開校準備から開校までのダイジェストムービーはこちらから↓
「日本で働きたい」を叶えられるように
― 実際にオープンしてみていかがですか。
小林さん:生徒たちの熱心さをすごく感じています。2021年にクーデターが起きて以来、不安定な状況が続いています。そういった背景もあって、若者たちは安定した場所で働きたい、安心して暮らしたい、「日本で働きたい」という思いがすごく強いんですよ。
― そんなに大変な状況だったんですね。
小林さん:そうなんですよ。だから、少しでも多く生徒たちの力になりたいと思っていて。インドネシアやフィリピン・ベトナムなど他のアジアの国からもたくさんの技能実習生が日本に来ています。そのなかで、SJAの生徒たちがそれぞれ希望する日本の企業に選ばれるようしっかり教育をしていくことが役目だと感じています。
質の高い教育で「夢」を支える
― これからの目標を教えてください!
小林さん:生徒たちの夢を叶えるには、教育の質の部分を高めることが大事だと思っているので、コミュニケーションのクラスに、実際に日本人と話す機会を設けて、よりナチュラルな日本語と触れ合う機会を増やしたり、より細かいレベル分けをして習熟度に合わせた教育が受けれるシステムを構築していきたいと思います。
そして、まずはヤンゴンでNo.1の学校となり、ゆくゆくは他の都市にもSakura Japanese Academyを開校できたらいいなと思っています。でも、今は来てくれている生徒たちが全員それぞれの夢を叶えて、長く日本で活躍してもらえるよう全力でサポートしていきます!
海外事業の小林さん・上村さんありがとうございました! 10月には早速、Sakura Japanese Academyを卒業した生徒が入職するとのこと。楽しみですね!