
未来の自分を守る大切な一歩
10月は「ピンクリボン月間」です。
乳がんについて正しい知識を広め、早期発見・早期治療の大切さを皆さんに知ってもらう月間です。この機会に、自分やご家族の健康について一緒に考えてみませんか?
乳がんとは
乳がんは、乳房にある乳腺に発生する悪性の腫瘍です。日本では年々患者数が増えており、今では「日本人女性の9人に1人がかかる」といわれるほど身近な病気になっています。
しかし、日本では2022年の乳がん検診受診率(40歳以上)が47.4%にとどまっています。一方、アメリカ・イギリス・オランダでは70%前後と高く、日本の受診率はまだまだ低い状況です。
乳がんは、早期に発見できれば約90%が治るとされています。だからこそ「知ること」「気づくこと」そして定期的に「検診を受けること」が自分を守る大切な一歩になります。
乳がんになりやすい人とは?
次のような方は、乳がんのリスクが高いと言われています。
1. 血縁者に乳がん患者がいる
2. 出産未経験、または初産が35歳以上
3. 初潮が早い(11歳以下)
4. 避妊薬(ピル)を常用している
5. 肥満傾向がある
6. 閉経が遅い
7. 良性の乳腺疾患を経験したことがある
8. 乳がんを過去に発症したことがある
自分に合った検査を知ろう
乳がん検診では、マンモグラフィ(乳房X線検査) や 乳腺エコー(乳腺超音波検査) がよく使われます。どちらも身近な検査ですが、「違いがよく分からない」という方も多いと思いますので簡単に説明します。
【マンモグラフィ】
乳房専用のX線を使った検査です。乳房を板で少し挟んで薄く伸ばし、撮影します。検査時間は5~10分ほど。視診や触診では見つけにくい小さな異常も映し出すことができます。

【乳腺エコー】
ベッドに横になり、乳房にゼリーをつけて専用の機器をあてる検査です。超音波を使って映し出すので、痛みはほとんどありません。検査時間は10~15分ほど。マンモグラフィでは分かりにくい小さなしこりを見つけやすいのが特徴です。

【自分に合った検査チェック】

マンモグラフィと乳腺エコーについて詳しくはこちら
▶︎乳がん検診はマンモグラフィと乳腺エコーのどちらを受けるべき?
未来の自分を守るために、いま始めたいこと
「私にはまだ関係ない」と思ってしまいがちですが、乳がんは20代から発症し40代でピークを迎えます。早めに検診を受け、日々の生活でも意識することが未来の自分を守る第一歩につながります。この機会に、検診や日々のセルフチェックを取り入れてみませんか?