黒岩知事も圧倒! ケアの場を「アートスタジオ」に変えた、ピカソ・カレッジ新百合の挑戦
今回ご紹介するのは、川崎市にある「ピカソ・カレッジ新百合」。ここは、2025年7月に桜十字グループの仲間になった「株式会社アイム」が運営している、障がいを持つ方々のための場所(生活介護事業所)です。
一歩中へ入ると、これまでの「福祉施設」のイメージを覆す、色鮮やかなアートの世界が広がっています。ここは単に「ケアを受ける場所」ではなく誰もが主役になって、思い思いにアートを楽しむためのスタジオでした!
こうした取り組みが注目され、神奈川県の黒岩知事も視察された「ピカソ・カレッジ新百合」の魅力を、現場の様子とともにお届けします!

原点は「健常者もうらやむ施設」をつくること
創業者の佐藤典雅さんは、重度の自閉症を持つわが子のために「大好きなアートを軸にした場所を作ってあげたい」という想いから、アイムを立ち上げました。
きっかけは、佐藤さんがわが子のために施設を探していた時のこと。どこか暗く沈んだ雰囲気に、「自分自身が、この空間に長く居たいと思えない」という現実に直面しました。「それなら、理想の場所を自分でつくろう!」と決意した佐藤さんは、「障がい者が通う場所を、健常者がうらやむほど魅力的にすること」でした。福祉のイメージを明るく変えることで、そこで過ごす人たちのステータスを引き上げたい。その強い信念で生まれたアイムは、今では多くのご家族から「うちの子も通わせたい」と思われる場所になっています。
「もっと沢山の人へ」桜十字グループとの新しい歩み
設立から10年、着実に支持を広げてきたアイムですが、佐藤さんは「自分たちの力だけで届けられる範囲には、いつか限界がくる」とも感じていました。一人でも多くの必要としている方へ届けたい。その想いに共鳴したのが、桜十字でした。2025年、アイムはグループの一員となり桜十字が持つ「医療・介護の安定した土台」に、アイムの「自由なクリエイティブ」をプラスして誰もが自分らしくワクワクできるような「明日への希望」を、一人でも多くの方へ届けていけたらと願っています。
「助けてもらう人」から「アーティスト」へ
福祉と聞くと「お手伝い」を想像するかもしれません。しかし、アイムの日常はもっとエネルギッシュです。ご利用者さまが生み出したアートは、ある企業のオフィスを彩り、アート展では数々の賞も受賞しています。ここでは、ご利用者さまは「助けてもらう人」ではなく、価値を生み出す「一人のアーティスト」です。自分の表現が誰かを喜ばせているという実感が、人生を前向きに輝かせる大きな力になっています。




黒岩神奈川県知事も圧倒された「真っすぐな情熱」
県知事が訪問されたきっかけは、アーティストのTOMOさんが、第2回かながわともいきアート展で「神奈川県知事賞」を受賞したことでした。県知事訪問当日、知事が隣で優しく声をかけても、TOMOさんは一切筆を止めず、制作に没頭。その姿に知事は圧倒され、「この集中力と熱量が、素晴らしい作品を生む源なんだね」と深く感銘を受けておられました。
視察の最後には、TOMOさんが描いた似顔絵と、みんなで制作したアート作品をプレゼント。似顔絵を手にした知事は満面の笑みで「ありがとう」と仰り、会場は温かい空気に包まれました。

社名のアイム(I’m)には、「私は私!」という意味が込められています。ここは「障がいがあるから助ける」場所ではなく、「圧倒的な才能があるから応援したくなる」場所。佐藤さんがわが子への愛から始めたこの場所を、今度は私たちが支え、全国へ広げていく。グループの新しい挑戦に、ぜひご注目ください!
▼県知事視察の様子はこちら(YouTube)